その他出版社名作・人気作

あずまきよひこ『あずまんが大王』

ペリカンロード
少年画報社を代表する五十嵐浩一の人気漫画。少年画報社では他に『超人ロック』（聖悠紀）、『キリン』（東本昌平）、『エクセル・サーガ』（六道神士）、『トライガン・マキシマム』（内藤康弘）等の作品が知られている。
ふたりエッチ
白泉社から出ている克亜樹の人気漫画。エロティック・ラヴ・コメディー。
ベルセルク
白泉社を代表する三浦建太郎の人気漫画。ファンタジー物の傑作とされる。
藍より青し
白泉社刊のアニメ化もされて人気を博した文月晃の漫画。嘗ての名作の『陽当り良好』や『めぞん一刻』、近年のＯＶＡ『天地無用』や人気漫画『ラブひな』の系統に属する”同居物”のラヴ・コメディー。古風な感じと現代性がブレンドされた独自の雰囲気が支持された。
蔵の宿
西ゆうじ・作、田名俊信・画の芳文社を代表する漫画。
みこすり半劇場
ぶんか社刊の岩谷テンホーの人気下ネタ四コマ漫画。
日本文芸社
『ミナミの帝王』（天王寺大＆郷力也）、『ザ・シェフ』（剣名舞＆加藤唯史）、『天牌』（来賀友志＆峰岸信明）、『女帝』（倉科遼＆和気一作）等が根強いファンを持っている。
クレヨンしんちゃん
臼井義人の大人気漫画。破天荒な幼稚園児が繰り広げる抱腹絶倒のギャグ。アニメやゲーム化もされた、『アクション』を代表するヒット作である。
アクション・コミックス
『アクション』といえば『ルパン三世』や『クレヨンしんちゃん』といった所が特に有名な訳だが、他ではいしいひさいちや植田まさしの四コマ、歴史的作品と称される大友克洋の『童夢』等も忘れてはなるまい。個人的には相原コージの『かってにシロクマ』や、よしだみほの『馬なり１ハロン劇場』等も面白かった。
コミック・バンチ
嘗ての『少年ジャンプ』黄金時代に活躍していた漫画家達が集った豪華雑誌が新潮社の『コミック・バンチ』である。中でも原哲夫・画と武論尊・作のコンビによる『蒼天の拳』は『北斗の拳』の前の世代を描き、北条司の『エンジェル・ハート』は『シティ・ハンター』の後日談となっている為、人気が高い。他では今泉伸二の『リプレイＪ』、次原隆二の『レストア・ガレージ２５１』、こせきこーじの『山下たろーくん』等。
まいっちんぐマチコ先生
学研の『少年チャレンジ』に掲載され、アニメもコンスタントに視聴率２０％代をマークした一寸Ｈな人気学園コメディー。
まもって守護月天
『ガンガン』に掲載され、一部に熱狂的ファンを持つ作品。
ドラゴン・クエスト
スクウェア・エニックス刊。同社の看板ゲームの一つ、『ドラゴン・クエスト』の漫画版。藤原カムイの画による『ロトの紋章』と『エデンの戦士たち』がある。ゲームの世界をほぼ忠実に再現している為、ゲームをプレイした事のある人は大いに共感出来るかも知れない。反面、これがゲームのキャラクター・デザインを担当している鳥山明自身によるものだったら……と、ないものねだりの気持ちを起こさせる。「『ドラクエ』って何ぞや」という人は、このコミックス辺りを読むのが好いかも知れない。自分自身で物語を体験する方がずっと面白い事は確かだが。個人的には嘗て『週刊少年ジャンプ』に連載されていた『ダイの大冒険』よりずっとこちらの方が好ましい。
あずまんが大王
メディア・ワークスの電撃コミックス随一の人気作。アニメも大人気となった。あずまきよひこの４コマによるショート・ギャグの連なりによって全体が構成されている。出て来るのは殆ど女性ばかり。しかし、ほのぼのとしてついつい読み進めてしまう面白さがある。キャラクターの魅力が物を言っている事は間違いない。小学校から高校に編入してきた天才少女、美浜ちよ。ハイテンションな突っ込み系キャラ、滝野智。頭脳明晰の”よみ”こと水原暦。典型的な天然ボケ・キャラの”大阪”こと春日歩。勉強もスポーツも優秀で、クール。しかし、一方で大変な猫好きの榊。スポーツは榊に比肩する能力を有しながら、勉強はからっきしのスポーツ少女、神楽。榊のおっかけ、かおりん。教師陣も面白い。教師というよりは生徒に近く、何処か『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトを思わせる谷崎ゆかり。ゆかりとは高校からの腐れ縁で、何時もゆかりに迷惑をかけられている”にゃも”こと黒沢みなも。変態っぽい教師だが、何故か美人の奥さんがいる木村先生、という風に各々の個性がよく出ている。それでいて強烈に成り過ぎず、独特の”ほわ～ん”としたムードが全編に流れている為、全く厭味がない。コメディー漫画史上に残る佳品といえるのではあるまいか。尚、あずま氏が現在連載中の『よつばと！』も４コマではないが、独自の雰囲気は健在で、これも大人気となっている。