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ホラー＆サスペンス
ガス燈
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第三の男 映画史に残る傑作とされる。オーソン・ウェルズとジョセフ・コットンの演技も捨て難いし、さり気なくウィーンの名所が背景に収まっているのも魅力。そしてアントン・カラスの奏でるツィターの音色。「エビス・ビール」のＣＭでも御馴染みの名曲である。ガス燈 イングリット・バーグマン、シャルル・ボワイエ、ジョセフ・コットンの演技が魅力の名作。ボワイエは「歴史は夜作られる」「かりそめの幸福」「裏町」「砂漠の花園」等陰のある二枚目をやらせたら最高だし、バーグマンも彼女らしい全身全霊を傾けた演技。ジョセフ・コットンも渋い。それにしてもバーグマンとボワイエは銀幕に残るベスト・カップルだ。尚「凱旋門」でもこのカップルの共演が見られる。アラバマ物語 古典的名作。特にグレゴリー・ペック演じるフィンチ弁護士が映画史上に残る名演技として有名。北北西に進路を取れ 「サスペンスの神様」と称されたヒッチコックの代表作の一つ。それだけに演出は手馴れたもの。常に効果的な演出を考え続けて来たこの巨匠の円熟振りを伝える作品だ。情婦 裁判物の古典的名作。スリリングであるよりは、敏腕弁護士とその周囲の微笑ましい関係が好い。コメディーを得意とする名匠ビリー・ワイルダー監督らしさに溢れている。マレーネ・ディートリッヒは風貌こそ老いたが、「１００万ドルの脚線美」は健在。変幻自在の演技と内面の炎も如何にも彼女らしく、歴史的大女優らしい貫禄がたっぷり。タイロン・パワーは彼の特色であるやや神経質な面が却ってプラスに働いている。だが、一番印象に残るのは弁護士役のチャールズ・ロートンだ。マレーネやタイロンの前では敏腕弁護士、しかし看護婦から逃げ回る人間臭さが魅力だし、ラスト・シーンも人柄が滲み出ている。ロートン夫人でもある看護婦役のエルザ・ランチェスターもいい味が出ており、夫婦揃って大貢献。因みにこの映画の最後に「ラスト・シーンは決して他人には語らない様に」という字幕が出るが、私は此処での演出はやや学芸会っぽいので嫌いだ。折角名優達が揃っているのだから、もう少し丁寧に演出して欲しかった。役者の動きやカメラの配置を含めて。１２人の怒れる男 これも裁判物の傑作として知られている。但し、此処では陪審員達が主導権を握る。日本と違ってアメリカでは陪審員の評決が「無罪」「有罪」を確定する。だからこそ陪審員の買収等を扱ったシーンが多くの映画に登場するのだ。この映画ではヘンリー・フォンダ演じる主人公と他の陪審員達の駆け引きを緊迫したタッチで、評決に達する迄を描き出している。中々見応えのある作品だ。羊たちの沈黙 「タクシー・ドライバー」でロバート・デ・ニーロを相手に一歩も引かなかった名子役、ジョディ・フォスターが今や押しも押されぬ大スターとして出演した現代サスペンスの代表的作品だ。サイコ ヒッチコックの代表的ホラーで、古典的名作とされる。オーソン・ウェルズの「審判」でも独特の個性を発揮したアンソニー・パーキンスが主演だが、彼はヒッチコック亡き後、自ら続編を撮り上げている。但し、内容は落ちる。オーメン 悪魔の子・ダミアンの凄まじさで有名に成った作品。グレゴリー・ペックが要所を締める。エクソシスト 少女に取り憑いた悪魔を退治する為、色々な努力を試みる牧師の姿を描いた作品。発表当時は相当のインパクトを世界に与えた。１３日の金曜日 今やホラー映画の代表的キャラ、ジェイソンを生んだ作品。続編が次々と作られたが、矢張最初の作品の衝撃が一番。フェノミナ イタリアン・ホラーの雄、ダリオ・アルジェントの作品。作品としては特に凄いとは思わなかったが、ジェニファー・コネリーの様な美少女がこうした映画に出演する事は稀であるし、個人的に好みの女優なので、無理矢理掲載する事にした。フランケンシュタイン 嘗てホラーの定番と言えば「ノスフェラトゥ」を初めとするドラキュラ物と、古典的作品「フランケンシュタイン」を初めとするフランケンシュタイン物が多かった。此処で採り上げるのはケネス・ブラナーが監督・主演を担当し、ロバート・デ・ニーロがフランケンシュタインを演じたものである。此処には怖さは全くない。寧ろフランケンシュタインの心の葛藤や、登場人物の人間ドラマに視点が向けられており、ホラーとしては物足りないが、結構質の高い作品に仕上がった。世界残酷物語 ヤコベッティの作品。これはホラーではない。ドキュメンタリー・タッチで世界各地の奇習を追い掛けたものだ。食人族 これもドキュメンタリー・タッチの残酷物。この当時は他にも「カランバ」等の残酷物が次々と世に出た。但し、この手の映画はわざわざ金を払って観る程の価値を覚えない。ビデオで充分だ。この手の映画が好きな人には申し訳ないが。バスカヴィル家の犬 映画としては別に強調すべき点は見当たらないが、シャーロック・ホームズ好き（シャーロキアン）としてはジェレミー・ブレット主演のテレビ映画シリーズと共に多くの人に見て貰いたい作品だ。ゴシック 鬼才ケン・ラッセルの作品。この監督らしい多くのイメージをないまぜにした手法で様々なエピソードが語られる。バイロン、シェリー、シェリー夫人等知識人達の怪談大会みたいなものだ。 |