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シングル&アルバム別チャート順位表
シングル(全英)
曲名 | 最高位 | 通算1位獲得週 | 通算トップ10入り週 |
ラヴ・ミー・ドゥ | 17 | (0) | (0) |
プリーズ・プリーズ・ミー | 1 | 1963.3.2-3.9(2) | 1963.2.9-3.30(8) |
フロム・ミー・トゥ・ユー | 1 | 1963.5.4-6.8(6) | 1963.5.27-7.6(11) |
シー・ラヴズ・ユー | 1 | 1963.9.7-10.5,11.23-11.30(7) | 1963.9.7-1964.1.25(20) |
アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド | 1 | 1963.12.7-1964.1.4(4) | 1963.12.7-1964.2.8(9) |
キャント・バイ・ミー・ラヴ | 1 | 1964.3.20-4.11(3) | 1964.3.20-5.9(7) |
ア・ハード・デイズ・ナイト | 1 | 1964.7.18-8.8(4) | 1964.7.18-9.12(9) |
アイ・フィール・ファイン | 1 | 1964.12.5-1965.1.9(6) | 1964.12.5-1965.1.23(8) |
涙の乗車券 | 1 | 1965.4.17-5.15(5) | 1965.4.17-5.29(7) |
ヘルプ! | 1 | 1965.7.31-8.21(4) | 1965.7.31-9.18(8) |
ウィー・キャン・ウォーク・イット・アウト/デイ・トリッパー | 1 | 1965.12.18-1966.1.8(4) | 1965.12.11-1966.2.5(9) |
ペイパーバック・ライター | 1 | 1966.6.18-1966.7.9(4) | 1966.6.18-7.16(5) |
イエロー・サブマリン/エリナー・リグビー | 1 | 1966.8.20-9.3(3) | 1966.8.13-10.1(8) |
ペニー・レイン/ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー | 1 | 1967.3.4-3.18(3) | 1967.2.25-4.1(6) |
オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ | 1 | 1967.7.22-8.5(3) | 1967.7.15-9.2(8) |
ハロー・グッドバイ | 1 | 1967.12.9-1968.1.6(4) | 1967.12.2-1.27(8) |
レディ・マドンナ | 2 | (0) | 1968.3.23-4.20(5) |
ヘイ・ジュード | 1 | 1968.9.7-9.28(4) | 1968.9.7-11.2(9) |
ゲット・バック | 1 | 1969.5.3-5.24(4) | 1969.4.26-6.21(8) |
バラード・オブ・ジョン&ヨーコ | 1 | 1969.6.21-7.5(3) | 1969.6.14-7.19(6) |
サムシング | 4 | (0) | 1969.11.22-12.13(4) |
レット・イット・ビー | 2 | (0) | 1970.3.21-4.11(4) |
アルバム(全英)
曲名 | 最高位 | 通算1位獲得週 | 通算トップ10入り週 |
プリーズ・プリーズ・ミー | 1 | 1963.5.4-1963.11.23(30) | 1963.4.6-1964.6.13,1964.6.27(63) |
ウイズ・ザ・ビートルズ | 1 | 1963.11.30-1964.4.25(21) | 1963.11.30-1964.9.19(42) |
ア・ハード・デイズ・ナイト | 1 | 1964.7.18-1964.12.5(21) | 1964.7.18-1965.3.6(34) |
フォー・セール | 1 | 1964.12.12-1965.2.6,1965.4.24-5.29(15) | 1964.12.12-1965.7.31,1965.8.14-8.21(36) |
ヘルプ! | 1 | 1965.8.14-1965.10.9,1965.10.23-11.27(15) | 1965.8.14-1966.2.12,1966.2.26(28) |
ラバー・ソウル | 1 | 1965.12.11-1966.3.5(13) | 1965.12.11-1966.7.9(31) |
リボルバー | 1 | 1966.8.13-10.8(9) | 1966.8.13-1996.12.24(20) |
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド | 1 | 1967.6.3-9.28(22) | 1967.6.3-1968.3.23(42) |
ザ・ビートルズ | 1 | 1968.12.7-1969.2.15(11) | 1968.11.30-1969.3.29(18) |
イエロー・サブマリン | 2 | (0) | 1969.2.8-3.15(6) |
アビイ・ロード | 1 | 1969.10.4-1970.2.14(19) | 1969.10.4-1970.5.2(30) |
レット・イット・ビー | 1 | 1970.6.6-7.25(8) | 1970.5.23-10.17(22) |
シングル(全米)
曲名 | 最高位 | 通算1位獲得週 | 通算トップ100週 | チャート・イン日 |
抱きしめたい | 1 | 8 | 15 | 1964.1.18 |
アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア | 14 | 0 | 11 | 1964.2.8 |
シー・ラヴズ・ユー | 1 | 2 | 15 | 1964.1.25 |
プリーズ・プリーズ・ミー | 3 | 0 | 13 | 1964.2.1 |
フロム・ミー・トゥ・ユー | 41 | 0 | 6 | 1964.3.7 |
マイ・ボニー | 26 | 0 | 6 | 1964.2.15 |
ツイスト・アンド・シャウト | 2 | 0 | 11 | 1964.3.14 |
ロール・オーヴァー・ベートーヴェン | 68 | 0 | 4 | 1964.3.21 |
キャント・バイ・ミー・ラヴ | 1 | 5 | 10 | 1964.3.28 |
オール・マイ・ラヴィング | 45 | 0 | 6 | 1964.3.28 |
ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット | 2 | 0 | 11 | 1964.3.28 |
ユー・キャント・ドゥ・ザット | 48 | 0 | 4 | 1964.4.4 |
サンキュー・ガール | 35 | 0 | 7 | 1964.4.4 |
ゼアズ・ア・プレイス | 74 | 0 | 1 | 1964.4.11 |
ラヴ・ミー・ドゥ | 1 | 1 | 14 | 1964.4.11 |
ホワイ | 88 | 0 | 1 | 1964.4.18 |
P.S.アイ・ラヴ・ユー | 10 | 0 | 8 | 1964.5.9 |
ア・ハード・デイズ・ナイト | 1 | 2 | 13 | 1964.7.18 |
アイ・シュッド・ハヴ・ノウン・ベター | 53 | 0 | 4 | 1964.7.25 |
アンド・アイ・ラヴ・ハー | 12 | 0 | 9 | 1964.7.25 |
アイム・ハッピー・ジャスト・ダンス・ウィズ・ユー | 95 | 0 | 1 | 1964.8.1 |
アイル・クライ・インステッド | 25 | 0 | 7 | 1964.8.1 |
イフ・アイ・フィール | 53 | 0 | 9 | 1964.8.1 |
マッチボックス | 17 | 0 | 8 | 1964.9.5 |
スロウ・ダウン | 25 | 0 | 7 | 1964.9.5 |
アイ・フィール・ファイン | 1 | 2 | 11 | 1964.12.5 |
シーズ・ア・ウーマン | 4 | 0 | 9 | 1964.12.5 |
エイト・デイズ・ア・ウィーク | 1 | 2 | 10 | 1965.2.20 |
アイ・ドント・ウォント・トゥ・スポイル・ザ・パーティ | 39 | 0 | 6 | 1965.2.20 |
涙の乗車券 | 1 | 1 | 11 | 1965.4.24 |
イエス・イット・イズ | 46 | 0 | 4 | 1965.5.1 |
ヘルプ! | 1 | 3 | 13 | 1965.8.7 |
イエスタディ | 1 | 4 | 11 | 1965.9.25 |
アクト・ナチュラリィ | 47 | 0 | 7 | 1965.9.25 |
ウィー・キャン・ウォーク・イット・アウト | 1 | 2 | 12 | 1965.12.18 |
デイ・トリッパー | 5 | 0 | 10 | 1965.12.18 |
ノーホエア・マン | 3 | 0 | 9 | 1966.3.5 |
ホワット・ゴーズ・オン | 81 | 0 | 2 | 1966.3.12 |
ペイパーバック・ライター | 1 | 2 | 10 | 1966.6.11 |
レイン | 23 | 0 | 7 | 1966.6.11 |
イエロー・サブマリン | 2 | 0 | 9 | 1966.8.20 |
エリナー・リグビー | 11 | 0 | 8 | 1966.8.27 |
ペニー・レイン | 1 | 1 | 10 | 1967.2.25 |
ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー | 8 | 0 | 9 | 1967.2.25 |
愛こそ総て | 1 | 1 | 11 | 1967.7.22 |
ベイビー・ユア・ア・リッチマン | 34 | 0 | 5 | 1967.7.29 |
ハロー・グッドバイ | 1 | 3 | 11 | 1967.12.2 |
アイ・アム・ザ・ウォルラス | 56 | 0 | 4 | 1967.12.9 |
レディ・マドンナ | 4 | 0 | 11 | 1968.3.23 |
ジ・インナーライト | 96 | 0 | 1 | 1968.3.30 |
ヘイ・ジュード | 1 | 9 | 19 | 1968.9.14 |
レヴォリューション | 12 | 0 | 11 | 1968.9.14 |
ゲット・バック | 1 | 5 | 12 | 1969.5.10 |
ドント・レット・ミー・ダウン | 35 | 0 | 4 | 1969.5.10 |
ジョンとヨーコのバラード | 8 | 0 | 9 | 1969.6.14 |
カム・トゥゲザー | 1 | 1 | 16 | 1969.10.18 |
サムシング | 3 | 0 | 16 | 1969.10.18 |
レット・イット・ビー | 1 | 2 | 14 | 1970.3.21 |
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード | 1 | 2 | 10 | 1970.5.23 |
アルバム(全米)
曲名 | 最高位 | 通算1位獲得週 | 通算トップ100週 | チャート・イン日 |
ミート・ザ・ビートルズ | 1 | 11 | 71 | 1964.2.1 |
イントロダクシング・ザ・ビートルズ | 2 | 0 | 49 | 1964.2.8 |
ザ・ビートルズ・アンド・ゲスツ | 68 | 0 | 14 | 1964.2.15 |
ビートルズ・セカンド・アルバム | 1 | 5 | 55 | 1964.4.25 |
ジ・アメリカン・ツアー・ウィズ・エド・ルディ | 20 | 0 | 13 | 1964.6.6 |
ア・ハード・デイズ・ナイト | 1 | 14 | 51 | 1964.7.18 |
サムシング・ニュー | 2 | 0 | 41 | 1964.8.8 |
ソングス・ピクチャーズ・アンド・ストーリーズ | 63 | 0 | 11 | 1964.10.31 |
ビートルズ・ストーリー | 7 | 0 | 17 | 1964.12.12 |
ビートルズ '65 | 1 | 9 | 71 | 1965.1.2 |
ジ・アーリィ・ビートルズ | 43 | 0 | 35 | 1965.4.24 |
ビートルズY | 1 | 6 | 41 | 1965.6.26 |
ヘルプ! | 1 | 9 | 44 | 1965.8.28 |
ラバー・ソウル | 1 | 6 | 59 | 1965.12.25 |
イエスタディ・アンド・トゥデイ | 1 | 6 | 31 | 1966.7.9 |
リボルバー | 1 | 6 | 77 | 1966.9.3 |
サージェント・ペパーズ・ロンリィ・ハーツ・クラブ・バンド | 1 | 15 | 175 | 1967.6.24 |
マジカル・ミステリー・ツアー | 1 | 8 | 91 | 1967.12.23 |
ザ・ビートルズ | 1 | 9 | 155 | 1968.12.14 |
イエロー・サブマリン | 2 | 0 | 25 | 1969.2.8 |
アビイ・ロード | 1 | 11 | 129 | 1969.10.18 |
ヘイ・ジュード | 2 | 0 | 33 | 1970.3.21 |
レット・イット・ビー | 1 | 4 | 59 | 1970.5.30 |
先ずはシングルから。米国でのリリースが英国より遥かに多い事は誰の目にも明らかであろう。これはアメリカが勝手にアルバム収録曲をシングルとして発売した事による。これには事情がある。一つは売れる時に売っておこうという商魂。ビートルズの作品なら何でも売ってしまえ、という奴である。その結果、英国ではシングル・リリースされなかった「イエスタディ」が世界的にヒットする事になったのだが。もう一つはこの時代のレコード産業の状況だ。ステレオは非常に高価な物で、何処の家庭にもあるというものではなかったし、LPも当時の物価からすれば相当に高い物であったのである。従って、米国だけでなく、日本でも英国ではリリースされていないアルバム曲が数多くシングル・カットされている。 さて、次にアルバムの傾向を見てみよう。これも米国でのリリースが英国を遥かに上回る。当時、全世界共通のアルバムは殆ど存在しなかった。ビートルズも例外ではなく、米国ではオリジナルとかなり異なった選曲がなされていた。コンセプトを強く打ち出していた『ラバー・ソウル』や『リボルバー』でさえ、米国では内容が異なっていた。いや、米国に限らず、殆どの国のレコード会社は、ビートルズだけでなく、多くのミュージシャンのアルバムを勝手に編集して発売していたのである。尤も、そうした編集盤の中で、『マジカル・ミステリー・ツアー』の様に、オリジナルに近い扱いを受けているアルバムもあるが。 全世界共通のアルバム、それは『サージェント・ペパーズ』から始まった。このロック史上不滅の金字塔の存在には、流石に米国も編集の手を加える事が出来なかった。以後、2枚組でありながら、長らくチャートを席巻した『ザ・ビートルズ』、全世界史上最多売上(当時)を記録した『アビイ・ロード』、予約枚数記録を樹立した『レット・イット・ビー』は全世界共通の内容となっている。これによって、多くのミュージシャンがシングルの集大成的意味あいしかなかったアルバムの概念を脱し、トータル性を強く打ち出す様になった。記録においても、当時は全英シングル&アルバム史上最多売上、全米シングル&アルバム史上最多売上を総てビートルズが独占していた。全英シングルNo.1獲得数こそ21世紀に入ってからエルヴィス・プレスリーに更新されたが、曲数を考えれば1位の獲得率は矢張りビートルズが抜きん出ているし、全米では未だにチャート1位獲得数でビートルズを越える者が出ていない。全英&全米チャートで共に1位を獲得した曲の多さでもビートルズがズバ抜けているし、ビルボード1位〜5位独占という快挙もある。 しかし、チャートを見る限り、ビートルズは矢張りシングルよりアルバムでより一層偉大だったと思う。だからこそ、昔の多くのミュージシャンのアルバムは、今ではエルヴィス・プレスリーでさえベスト盤が中心に聴かれているのに対し(恐らく今活躍中のアーティスト達も後年にはそうなるであろう)、ただビートルズのみが絶えずオリジナル・アルバムがリリースされ続け、それらが世界中で熱い支持を受け続けているのである。 |