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リンゴ・スター
リンゴ・スター
本名 | リチャード・スターキー |
生年月日 | 1940年7月7日 |
出生地 | リヴァプール、ディングル |
学校 | セント・サテライス小学校、ディングルヴェイル中学校 |
好きな食べ物 | ステーキ、ポテトチップス、シュウエップス |
好きな色 | 黒 |
趣味 | 車、ドライヴ |
嫌いな物 | 早朝の公演、玉葱とオートバイ、ドナルドダック |
好きな歌手 | レイ・チャールズ、ダイナ・ワシントン |
身長 | 5フィート8インチ(約173cm) |
髪の色 | 茶色で天然のグレーの筋が入っている。 右の眉毛にもグレーがかかっている。 |
目 | 青 |
首周り | 14と1/2インチ(約37cm) |
胸囲 | 38インチ(約96.5cm) |
体重 | 9ストーン8ポンド(約60kg) |
ウエスト | 29インチ(約74cm) |
手 | 右利き |
シャツ | 4人共ウォードール通りにある「スティーヴンズ」で購入した物が多い。 |
ズボン丈 | 29インチ(約74cm) |
足 | 8インチ(26cm) |
1962年、ビートルズがレコード・デビューしてから1970年に解散する迄8年。実質的には1969年夏のアルバム『アビイ・ロード』の録音がビートルズの最後の活動であったから、7年程の間に空前絶後の大記録を打ち立てた事になる。これは他のアーティストには決してもう達成出来ない偉業であろう。それ故にビートルズの公式アルバム12作(これに準公式といえる『マジカル・ミステリー・ツアー』を加えると13作)は恰もギリシャ12神の如く、或いはクラシックにおけるベートーヴェンの9つの交響曲同様、”全集”としての魅力を放つと共に、多くのミュージシャンから”必修科目”の如き扱いを受け、世界中に浸透している。 その不世出のグループ、ビートルズのレコード・デビューに際し、突如ドラマーとして加わったのがリンゴ・スターである。これには様々な説がある。ビートルズにはピート・ベストという色男のドラマーがいた。その人気はジョン、ポール、ジョージを凌ぐもので、これに嫉妬した3人がピートを解雇し、旧知のリンゴを誘ったという説。そしてピートのドラムが下手な為、もっとましなドラマーを、という事でリンゴを指名したという説。何れにせよ、これによってリンゴはビートルズの一員として歴史に名を残す事になる。 ジョン、ポール、ジョージの3人は各々音楽的才能、詩才等を武器としたが、リンゴはそうした点では彼らとは肌合いが異なっていた。リンゴの最大の魅力はキャラクターである。いわばビートルズの”3枚目”的役割を担い、大衆から親しみ易さを持たれるのに大いに貢献した。それ故、そのキャラクターの魅力が評価され、俳優として数々の映画に出演している。 リンゴのキャラクターは音楽にも表れている。技巧の冴えというものは感じないが、何処かすっとぼけた感じのする、そして味わい深いドラム。これもまた”ビートルズ・サウンド”を象徴するものの一つであった。 リンゴは他の3人と異なり、ソングライターとしてはあまり精力的に活動しなかった。ビートルズ時代にリンゴが書いた曲は僅かに2曲、それも他のメンバーのアシストを得てのものだった。その何れもがリンゴの愛するカントリー・スタイルである。ビートルズ時代、リンゴの歌う曲はジョンかポールが書く事が多かった。しかしジョンやポールのヴォーカルとは全く異なる雰囲気を与えているのは、矢張りリンゴのキャラクターの魅力であるといえよう。 尤も、音楽的才能という点ではリンゴも劣等感を抱いていたらしい。ビートルズから脱退したいと一番初めに悩み始めたのはリンゴだった。矢張りビートルズである以上、他のメンバーとの比較は避けられなかったし、ブライアン・エプスタインの死後、グループとしての統制が次第に失われていった事への失望が原因といわれている。 ビートルズ解散後、ジョンやポール、ジョージらはビートルズの余光だけでなく、自らの才能でソロ・アーティストとしての地位を確立していった。リンゴの場合はビートルズの余光とキャラクター人気でチャートNo.1に輝いた。 こういう書き方をすると、それではリンゴは必ずしもビートルズである必要はなかった人間という評価を下す人もいるかも知れない。しかし、ビートルズの雰囲気作りに関するリンゴの存在は決して軽視すべきものではなく、巧くはないが味のあるヴォーカルも独特の存在感を示しており、殆ど自作の曲がなくとも、矢張り4人揃って初めてビートルズは存在し得たのだという事は確かな事なのである。 また、ビートルズは解散後にメンバー全員がNo.1ヒットを送り出しているが、その比類ない快挙も、リンゴに何の魅力もなければ達成される事はなかった。 ビートルズ結成から既に40年以上、そして解散から30年以上の歳月が経過している。しかし、その功績は今尚色褪せる事がなく、その作品は世界中から愛され続けている。それは4人が異なる才能と個性と魅力を具えていたからこそ起こり得たものだという事は決して忘れてはなるまい。 |