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最新格付け声楽家20


声楽家男声総合ベスト20

順位歌手名生没年
プラシド・ドミンゴ1941-
ルチアーノ・パヴァロッティ 1935-2007
アルフレード・クラウス 1927-1999
マリオ・デル・モナコ1915-1982
ピエロ・カプッチッリ 1929-2005
ルネ・コロ1937-
ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ1925-2012
フアン・ディエゴ・フローレス1973-
ヘルマン・プライ 1929-1998
10ハンス・ホッター 1909-2003

順位歌手名生没年
11 ベニャミーノ・ジーリ1890-1957
12 エンリコ・カルーソー1873-1921
12 ラウリッツ・メルヒオール1890-1973
14 ペーター・シュライアー1935-
14 フリッツ・ヴンダーリヒ1930-1966
14 カミーユ・モラーヌ1911-2010
17 フランコ・コレッリ1921-2003
18 フェルッチョ・タリアヴィーニ1913-1995
18 ジュゼッペ・ディ・ステファノ1921-2008
18 エットーレ・バスティアニーニ1922-1967
18 ゲルハルト・シュトルツェ1926-1979
18 エーリヒ・クンツ1909-1995

※2012年、産経新聞出版発行『モーストリー・クラシック』12月号掲載。

声楽家男声現役ベスト20

順位歌手名生没年
フアン・ディエゴ・フローレス1973-
プラシド・ドミンゴ 1941-
ヨナス・カウフマン 1969-
レオ・ヌッチ1942-
フェッルッチョ・フルラネット 1949-
クラウス・フローリアン・フォークト1970-
ヨハン・ボータ1965-
ロベルト・アラーニャ1963-
ラモン・ヴァルガス 1960-
10マルセロ・アルバレス 1962-
10ルネ・パーペ 1964-

順位歌手名生没年
12 トーマス・ハンプソン1955-
12 ペーター・ザイフェルト1954-
12 ウィラード・ホワイト1946-
12 トマス・クヴァストホフ1959-
16 ホセ・カレーラス1946-
16 ミケーレ・ペルトゥージ1965-
16 サミエル・レイミー1942-
16 マティアス・ゲルネ1967-
16 ジョセフ・カレヤ1978-

※2012年、産経新聞出版発行『モーストリー・クラシック』12月号掲載。

声楽家女声総合ベスト20

順位歌手名生没年
マリア・カラス1923-1977
ミレッラ・フレーニ 1935-
ビルギット・ニルソン 1918-2005
レナータ・テバルディ1922-2004
エリザベート・シュヴァルツコップ 1915-2006
フィオレンツァ・コッソット1935-
チェチーリア・バルトリ1966-
レナータ・スコット1934-
キルステン・フラグスタート 1895-1962
10ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス 1923-2005
10レオンタイン・プライス 1927-

順位歌手名生没年
12 エディタ・グルベローヴァ1946-
12 ルチア・ポップ1939-1993
14 テレサ・ストラータス1938-
14 アンナ・モッフォ1932?-2006
14 カタリーナ・リゲンツァ1937-
17 マリリン・ホーン1934-
17 ギネス・ジョーンズ1936-
17 レリ・グリスト1932-
20 レジーヌ・クレスパン1927-2007
20 ジャネット・ベイカー1933-
20 ジュリエッタ・シミオナート1910-2010
20 モンセラート・カバリエ1933-
20 ブリギッテ・ファスベンダー1939-
20 クリスタ・ルートヴィヒ1928-
20 キャスリーン・フェリアー1912-1953
20 テレサ・ベルガンサ1936-
20 ヒルデガルト・ベーレンス1937-2009

※2012年、産経新聞出版発行『モーストリー・クラシック』12月号掲載。

声楽家女声現役ベスト20

順位歌手名生没年
チェチーリア・バルトリ1966-
マリエッラ・デヴィーア 1948-
エディタ・グルベローヴァ 1946-
バルバラ・フリットリ1967-
アンナ・ネトレプコ 1971-
ナタリー・デセイ1965-
アンゲラ・デノケ1961-
エリーナ・ガランチャ1976-
ディアナ・ダムラウ 1971-
10ニーナ・シュテンメ 1963-

順位歌手名生没年
11 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター1955-
12 ダニエラ・バルチェッローナ1967-
12 ジョイス・ディドナート1969-
14 ルネ・フレミング1959-
14 エヴァ・メイ1967-
14 サンドリーヌ・ピオー1965-
17 アンジェラ・ゲオルギュー1965-
18 ダニエラ・デッシー1957-
18 キャスリーン・バトル1948-
18 ヴァルトラウト・マイヤー1956-

※2012年、産経新聞出版発行『モーストリー・クラシック』12月号掲載。



上記のアンケートは『モーストリー・クラシック』誌に掲載されたものだが、「格付け」というのが良く分からない。
若し相撲の番付と似た様なコンセプトだとしたら、首を捻る人が少なからずいるに違いない。そもそも、スポーツなら兎も角、芸術の世界においてこの手の企画は或意味不毛である。しかし、人間とは愚かな生き物で、ついつい自分の贔屓のアーティストがどう評価されているかに一喜一憂してしまう。
個人的な見解としては、今回の企画は無茶苦茶だと思う。男声女声共にテノールやソプラノなどの高音域を受け持つ歌手とバスやアルトなど低音域を受け持つ歌手が一纏めにして判定されてしまっているのだ。当然華やかな役柄が多いテノールやソプラノ有利と成る。
おまけに相変わらず「格付け」などという大層な言葉を用いている為、「何でこの演奏家がこの順位なのに、この演奏家がこの順位なのか」「何でこの演奏家が選ばれているのに、この演奏家が選ばれていないのか」という不満が生じてしまう。
例えば、イタリア・オペラを得意にしている人もいれば、ドイツ・オペラを得意にしている人もいる。宗教曲を得意にしている人もいれば、独唱曲を得意にしている人もいる。広汎なレパートリーを誇る人もいれば、レパートリーを絞り込む人もいるし、大量に録音を行う人もいれば、録音に消極的な人もいる。古い録音でしか聴けない故人もいれば、最新の録音に加えて生で聴く事が出来る現役もいる。
また、勝敗や記録等で誰の目にも優劣が明らかなスポーツの世界においてさえ、活躍した時代の違いなどにより、格付けをそう簡単に決められないケースが多々ある。
従って、クラシックの演奏家で格付けを行うなど不可能に近い。何を根拠に各々の「格」を判別するのか極めて曖昧模糊だからだ。
結局「格付け」などと言いながら、実態は評論家連中による単なる人気投票と考えて結果を見るしか無い。


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