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俳優２５・女優２５

俳優ベスト２５

順位	タイトル	生没年
１	ハンフリー・ボガート	1899-1957
２	ケーリー・グラント	1904-1986
３	ジェームズ・スチュアート	1908-1997
４	マーロン・ブランド	1924-2004
５	フレッド・アステア	1899-1987
６	ヘンリー・フォンダ	1905-1982
７	クラーク・ゲーブル	1901-1960
８	ジェームズ・キャグニー	1899-1986
９	スペンサー・トレーシー	1900-1967
10	チャールズ・チャップリン	1889-1977

順位	タイトル	生没年
11	ゲイリー・クーパー	1901-1961
12	グレゴリー・ペック	1916-2003
13	ジョン・ウェイン	1907-1979
14	ローレンス・オリヴィエ	1907-1989
15	ジーン・ケリー	1912-1996
16	オーソン・ウェルズ	1915-1985
17	カーク・ダグラス	1916-
18	ジェームズ・ディーン	1931-1955
19	バート・ランカスター	1913-1994
20	マルクス兄弟	1930-40年代に活躍
21	バスター・キートン	1895-1966
22	シドニー・ポワティエ	1927-
23	ロバート・ミッチャム	1917-1997
24	エドワード・Ｇ・ロビンソン	1893-1973
25	ウィリアム・ホールデン	1918-1981

女優ベスト２５

順位	タイトル	生没年
１	キャサリン・ヘップバーン	1907-2003
２	ベティ・デイヴィス	1908-1989
３	オードリー・ヘップバーン	1929-1993
４	イングリッド・バーグマン	1915-1982
５	グレタ・ガルボ	1905-1990
６	マリリン・モンロー	1926-1962
７	エリザベス・テイラー	1932-
８	ジュディ・ガーランド	1922-1969
９	マレーネ・ディートリヒ	1901-1992
10	ジョーン・クロフォード	1904-1977

順位	タイトル	生没年
11	バーブラ・スタンウィック	1907-1990
12	クローデット・コルベール	1903-1996
13	グレース・ケリー	1929-1982
14	ジンジャー・ロジャース	1911-1995
15	メイ・ウエスト	1893-1980
16	ヴィヴィアン・リー	1913-1967
17	リリアン・ギッシュ	1893-1993
18	シャーリー・テンプル	1928-
19	リタ・ヘイワース	1918-1987
20	ローレン・バコール	1924-
21	ソフィア・ローレン	1934-
22	ジーン・ハーロウ	1911-1937
23	キャロル・ロンバード	1908-1942
24	メアリー・ピックフォード	1892-1979
25	エヴァ・ガードナー	1922-1990

※１９９９年、米国映画協会（ＡＦＩ）発表。

このランキング、順位は兎も角、選ばれた俳優・女優に関しては映画通ならほぼ納得といった顔触れだろう。まあ、細かい不満を言えば、シャルル・ボワイエみたいなハリウッド黄金期のロマンスの名優が入っていないし、チャールトン・ヘストンやスティーヴ・マックィーンらも入っていない。チャップリンやオーソン・ウェルズは次元の違う映画人だと思っているので、順位に納得できない部分がある。 因みに日本で２０００年にキネマ旬報社が発表したランキングでは男性の１位がゲイリー・クーパー、２位にチャールズ・チャップリン、ジョン・ウェイン、４位にマーロン・ブランド、アラン・ドロン、ジャン・ギャバン、７位にハンフリー・ボガート、スティーヴ・マックィーン、９位にショーン・コネリー、ポール・ニューマン。女性は１位にオードリー・ヘップバーン、２位にマリリン・モンロー、３位にイングリッド・バーグマン、４位にヴィヴィアン・リー、５位にマレーネ・ディートリヒ、６位にグレース・ケリー、７位にフランソワ・アルヌール、ベティ・デイヴィス、ジョディ・フォスター、グレタ・ガルボ、アンナ・カリーナ、ジャンヌ・モロー、ロミー・シュナイダー、エリザベス・テイラーが選ばれている。欧州の俳優・女優も混ざっているけれど、日本人にはこのランキングの方がしっくりくるかも知れない。 これも余談だが、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットといえば、世界の著名人がズラリと顔を揃えている事でも知られているが、其処に掲載されているのは女優がマレーネ・ディートリヒ、メイ・ウエスト、シャーリー・テンプル、マリリン・モンロー、ダイアナ・ドース、俳優がフレッド・アステア、タイロン・パワー、マーロン・ブランド、トニー・カーティス、ジョニー・ワイズミューラー、トム・ミックスである（削除されたレオ・ゴーセイもいる）。 話を戻そう。さて、ＡＦＩのランキング、今の若い人からすると、故人ばかりで馴染みが薄い人が多いかも知れない。まだ生きている人もいるけれど、高齢だし。特に女優はサイレントやトーキー初期の人が結構いる。２６歳の若さで世を去った悲劇のヒロイン、ジーン・ハーロウも、今の若い人は殆ど知らないに違いない。 個人的な見解は、矢張り今の俳優・女優より昔の俳優・女優の方が独自の雰囲気を持っていて、印象深い。今は美形なだけの人、演技は巧いけれど個性には今一つ欠ける人、アクションだけの人が少なくない。ただ、これだけ昔の人ばかり並ぶと殿堂入り俳優・女優のリストみたいな気がする。 まあ、でも今の若い人が少しでも嘗ての名作、そして俳優・女優を観てみようという気になれば、このランキングの意義がある。若い人に限らず、今の世の中、”今流行っているもの”にしか興味を示さない人が少なくないからだ。しかし、ずっと語り継がれてきた作品や俳優・女優にはそれだけのものがある。そうした偉大な過去の積み重ねが今を築き上げ、未来への道を切り開いて行くのである。”温故知新”。過去を知らずして今は語れないし、今を知らずして未来は語れない。そして、また過去の作品を観る事によって、何で過去の作品や俳優・女優の評価が今の作品や俳優・女優より高いのか、納得出来る人もいよう。食わず嫌いは何につけても良くない。